愛知県日進市の花火大会で、放射能を心配する声を受けて福島県川俣町産の花火の使用が中止された問題で、萩野幸三・日進市長が２２日、川俣町役場に古川道郎町長を訪ね、謝罪した。

　萩野市長は「新たな風評被害のご心労をかけ、心からおわびしたい。復興支援にこれまで以上に努めていく」と頭を下げた。打ち上げを中止した花火の放射線量を測定し、問題ないことを確認した上で、できるだけ早い機会に打ち上げることなどを約束した。

　花火大会は１８日夜に開催。東北の被災３県の業者が作ったスターマインを打ち上げる予定だったが、川俣町産については「汚染された花火を使うな」などと約２０件の苦情が寄せられたため、打ち上げをやめた。市には全国から、批判的なものを中心に３５００件以上の意見が寄せられているという。萩野市長はこの日、取材に対し「判断ミスだった。事前の検査で客観的データを取り、市民に説明した上で打ち上げるべきだった」と述べた。

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