「人がたくさんいる朝の駅を狙った」バス襲撃容疑者供述
　茨城県取手市のＪＲ取手駅西口で１７日朝、バスの中で男が包丁で切りつけるなどして江戸川学園取手中学・高校の生徒ら１４人にけがをさせた事件で、同県守谷市本町、無職斎藤勇太容疑者（２７）＝殺人未遂容疑で現行犯逮捕＝が県警の調べに「朝の駅を狙ったのは、人がたくさんいると思ったから」と話していることが１８日、捜査関係者への取材でわかった。

　ただ、同校の生徒らが乗るバスを特定して狙ったわけではなく、「誰でもよかった」と話しているという。

　これまでの調べで斎藤容疑者は「１年前に会社をリストラされ、その頃から事件を起こそうと何となく考えていた」と供述していることが判明しているが、新たに、会社を辞めた後は「ひきこもっていた」と話していることがわかった。地元の県立高校を卒業した後は、職を転々としていたという。

　また、凶器として使われた文化包丁（全長２５センチ）の刃の柄などには粘着テープが巻かれており、強度を補強したと県警はみている。もう１本見つかった果物ナイフ（同２０センチ）は斎藤容疑者の上着のポケットに入っていたという。犯行には使われていなかったが、県警は斎藤容疑者が包丁の予備として持っていたとみて調べている。



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