長崎県五島列島南西沖の鳥島近くの領海内で停船命令を無視して逃走したとして、長崎海上保安部が逮捕、送検した中国籍漁船の船長、張天雄容疑者（４７）について、長崎区検は９日、漁業法違反（立ち入り検査忌避）罪で略式起訴した。長崎簡裁は罰金３０万円を命じ、張船長は即日納付して釈放された。

　張船長は釈放後、漁船に戻り、午後２時過ぎに乗組員１０人と長崎港を出発。長崎海保の巡視船が同行した。

　接見した駐長崎中国総領事館によると、張船長は日本領海に入ったことについて「波が穏やかなので寝ていたら、流されてしまった」と説明したという。

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