事件目撃者「命救えず今も自責の念」　秋葉原ホコ天再開
　秋葉原のホコ天が再開された交差点には２３日、買い物客らに交じり無差別殺傷事件に居合わせた人たちの姿もみられた。

　東京都板橋区で精密機器部品製造業を営む鈴木敏文さん（６０）は事件発生時刻と同じ午後０時半すぎ、交差点の横断歩道脇を見つめた。加藤智大（ともひろ）被告（２８）に腹部を刺されて亡くなった松井満さん（当時３３）が横たわっていた場所だ。「助けてあげられなかった。すまない」と目頭を押さえた。

　鈴木さんはあの日、防犯カメラを買うため電気街を訪れた。ドン、ドン、ドンと鈍い音がして交差点から津波のように人が引き、道路に人が倒れたのを目の当たりにした。元報道カメラマンの鈴木さんは、カメラのシャッターを切り続けていた。

　しばらくすると、近くでかぼそい声が聞こえた。「誰か、誰か」。松井さんが左の脇腹を押さえてうずくまっていた。傷口を押さえると温かい。急に怖くなり、「誰か、助けて」と叫んだ。ふるえ始めた松井さんの口元に耳を寄せると「何かが……。何かが……」。ポケットには、飲み終わったコーヒーの缶が入っていた。

　介抱しているうちに駆けつけた救急隊員に引き渡したが、その晩のニュースで、加藤被告に切りつけられて亡くなったことを知った。「空き缶をポイ捨てしないまじめな人が、何が起こったかも分からず一人で死んだのか」――。そう思った瞬間、最後まで付き添えなかった自責の念がこみ上げてきたという。

　だから、検察から裁判での証言を頼まれると「自分にできることはしたい」と引き受けた。昨年６月の法廷で、目の前にいた被告は無表情に見えた。証言する間も目は最後まで合わず、被告への怒りが抑えられなかったという。



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人間いつ死が来るかわからないから生きていけるんですよね。。
つまり死が来るのは確実なのにそれを忘れて日々生きてるというわけ
ですよね。人は忘れないと生きていけない、だから頭が良すぎる人は
つらいのかなって、忘れて生きることが難しいから。。

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