亡き母の味、学食のボスが教えてくれた　大阪の高校
　子どものころ、大好きな母がつくってくれた肉じゃが。その母が急逝し、その味の出し方を高校の学食で習った女子生徒がいる。厨房（ちゅうぼう）の「ボス」から伝授されたメニューは３０種類近くになった。

　大阪府立東淀川高校（大阪市淀川区）の平屋建て食堂。壁に卒業生が贈った感謝のメッセージがいくつも飾られている。歌手のａｉｋｏさん手書きの色紙も。放課後、部活動のため腹ごしらえしようとする生徒がカウンターの前で鈴なりになる。奥にいるのが、ボスこと店主の山下淳子さん（６９）だ。

　「ボス、チキンカツちょうだい」「寒いやろ。熱々出すからちょっと待ってや」。手のひらからはみ出る大きさのチキンカツを揚げ、紙にくるんで渡す。１個１００円。この時間の人気メニューだ。

　山下さんは１９６４年から学食を経営。大声で威勢良く厨房を仕切る姿が、７０年代の人気刑事ドラマ「太陽にほえろ！」で故石原裕次郎さんが演じた「ボス」に例えられ、いつしか生徒らにそう呼ばれるようになった。

　ボスに毎日のように会いに来るのが３年生の田尻愛美（あみ）さん（１８）だ。

　「寒くなってきたから、今度はクリームシチューの作り方教えよか」。この厨房で、愛美さんは山下さんから数々の料理を学んだ。

■「めんつゆ、使えるで」

　「娘をよろしくね」

　愛美さんが入学した２００８年春、卒業生で母親のつや子さんが食堂に姿を見せた。在学時バスケットボール部の選手で、山下さんは、明るく元気な性格が記憶に残っていた。愛美さんはサッカー部のマネジャーになり、部員が飲むお茶を食堂に作りに来た。「目の大きいところがお母さんに似てるなあ」と思った。



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「味な事をやる」とよく言いますよね。
巧いことをするとか、気の利いたことをする。また、生意気なことをする
とかいう意味ですね〜。
味な事をできるかできないかによって人生は大きく変わると思いますよ！

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