国立社会保障・人口問題研究所の京極高宣所長（当時）が、朝日新聞の記事で名誉を傷つけられたとして、本社や記者らに２３００万円の損害賠償などを求める訴えを２０１０年３月に東京地裁に起こしていたが、１９日、京極氏が請求を放棄する和解が成立し、訴訟が終結した。

　問題とされたのは、同年１月７日付朝刊社会面に掲載された「国立研究所長が盗用」の記事。京極氏が０３年に出版した著作集の論文には、国会図書館調査員が１９８６年に書いたフランスの社会福祉政策に関する論文を大幅に引き写した部分があることを指摘した。

　主な和解条項は、「被告らは、今後とも、偏りのない徹底した取材に基づく公正で正確な報道に努めることを表明し、原告は、本訴請求を放棄する」との内容。

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　朝日新聞社広報部の話　記事に誤りがないとの当方の主張が全面的に認められたものと考え、和解に応じました。


ttp://www.asahi.com/national/update/0819/TKY201108190353.html?ref=rss
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