１６日午前６時１０分ごろ、千葉県銚子市笠上町、塗装業高尾健一さん（５５）方の庭先で、高尾さんが血を流して死亡しているのを散歩中の男性が見つけ、家族を通じて１１０番通報した。高尾さんの首などには刃物で刺されたとみられる傷が複数あった。県警は司法解剖をして死因の特定を進めるとともに、殺人事件として捜査を始めた。

　県警捜査１課などによると、高尾さんは１５日深夜から翌早朝にかけ、自宅の庭で刃物で首や脇腹を数カ所刺され、殺害されたとされる。遺体の近くには血の付いた刃物（刃渡り約１５センチ）が落ちていた。衣服に乱れはなく、争った形跡もなかった。室内を物色した跡も確認できないという。

　捜査関係者や近所の住民によると、高尾さんは１０年ほど前から一人暮らし。１５日は銚子市内の飲食店で親族と一緒に食事をした後に別れ、同日午後１０時ごろに帰宅。その後、高尾さん宅から言い争うような声が聞こえたといい、県警は事件との関連を調べている。

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