組体操の練習中に頭から落ち、重い障害を負ったのは安全配慮を怠った学校の責任だとして、北九州市内の福岡県立高校の元男子生徒（２１）と両親が県に約９８００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が２６日、福岡地裁小倉支部であった。青木亮裁判長（金光健二裁判長代読）は元生徒側の訴えを一部認め、県に約６２２万円の支払いを命じた。

　訴えによると、元生徒は２年生だった２００６年８月３１日、高校の柔道場で体育祭に向けて組体操の練習中、同学年の男子生徒に肩車をされた際にバランスを崩して後頭部から落下。首の骨が折れ、胸から下が動かなくなる障害を負った。

　生徒が２人１組になり、支え役の生徒の肩の上に立ち上がる「電柱」という種目を自分たちで練習中だった。元生徒側は「自主練習に気づいた教諭らは事故の危険性が高いことを予見でき、介助すればけがを防止できた」と主張した。

　これに対し県側は、「元生徒は両足を支え役の生徒の肩に掛けたまま、後ろに反って落下した。意図的に極めて危険な体勢をとることは予見できず、過失はない」と反論していた。

　判決は「教諭らは、元生徒らが自主練習していたのに気づきながら事故を防げなかった」と学校側の監督責任を認めながらも、「元生徒らがふざけて意図的に体を反らして落下した」と認定した。


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「生きた空がない」という慣用句があります。
恐ろしさ、悲しみなどが余りに強くて、生きてる気持ちがしない。
人間にとってそういう苦しみは耐えられません。。
体よりも心のダメージの方が深刻なんです。。


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