（３日、「警戒区域」一時帰宅を予行演習）

　警戒区域には合わせて約２万７千世帯ある。一時帰宅の本番では、多数の住民が自宅に戻ることになる。

　問題となるのは、まず防護服だ。放射性物質の付着を防ぐのに欠かせないが、「大きな負担」との声が相次いだ。不織布製で軽いものの、粘着テープで継ぎ目を留めるため、服の中はかなり高温多湿になる。

　この日参加した川内村の職員は、「今日は気温１７度だったけど汗びっしょりになった。気温が高い時は大変だと思う」。動きづらいだけでなく、着用中は用を足せない点も対応が必要だ。トライアル終了後、職員らはトイレに殺到した。

　ゴーグルや二重の手袋も作業の妨げになる。大熊町役場に入った職員は「ゴーグルが曇って困った」。外すわけにもいかず、不十分な視界で作業を続けざるを得なかった。手袋も外側がぶかぶかし、「紙を一枚一枚めくるような作業はできなかった」と振り返った。

　「お年寄りには防護服を着ての作業は大変だろう」との意見も目立った。倒壊の危険もある家に入って作業をするのは働き盛りの人でも容易ではない。「バスを降りて自宅まで往復しなければならない。これから暑くなれば、高齢者はますますきつくなるだろう」と参加者の一人は気遣った。

　検討されている一時帰宅の滞在時間は２時間で、どれだけ有効に使うかも課題だ。トライアル参加者の多くは「思ったより短かった」。自宅に入った職員は、持ち帰る物をあらかじめ書き出したメモが役立ったと言う。「メモが絶対大事。部屋の間取りも書いてどこに何があるか十分に把握して臨んだ方がいい」とアドバイス。「着る物なんてどうにでもなる。衣類はかさばるからやめた方がいい」と話した。



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地球上の人間が誰一人として他人を思いやり傷つけなかったら、
戦争も起きない、みんなが仲良くできるんですよ。競争は別です。
武力を持って何かをしようというのが間違いなんですよ。
それ自体が馬鹿な行動だと何故気づかないのでしょうか。。


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