九電会長宅にも手投げ弾？　西部ガス社長宅と同時刻か
　福岡市東区の松尾新吾・九州電力会長宅で車庫の一部が壊された事件で、付近から手投げ弾のピンのような金属片が見つかっていたことが、捜査関係者への取材でわかった。似たような金属片は、手投げ弾のような金属の塊が見つかった福岡市中央区の田中優次・西部（さいぶ）ガス社長の自宅前でも回収されており、福岡県警は暴力団が爆発物を使い、ほぼ同時刻に企業トップ宅を襲撃した可能性があるとみて捜査している。

　県警によると、同市東区香椎照葉２丁目の松尾会長宅では、５日午後２時１０分ごろ、車庫の金属製シャッターなどが破損しているのを妻が見つけた。一部が焼けこげ、穴が開いたりへこんだりしていた。県警は自宅前で手投げ弾のピンのような金属片を回収。爆発物による器物損壊事件とみている。

　松尾会長宅付近では、同日午前４時ごろに住民が「ドン」という爆発のような音を聞いた。田中社長宅でも同時刻ごろ、家族が金属音を聞いたという。

　同市中央区薬院４丁目の田中社長宅では同日午後０時２０分ごろ、妻が自宅敷地内に手投げ弾のような金属の塊があるのを見つけ、県警の爆発物処理班が回収。自宅前からピンのような金属片も見つかった。

　県警は状況などから、２カ所にほぼ同時刻、手投げ弾が投げ込まれたとみて、田中社長宅から回収した塊が爆発物かどうかの鑑定を進める。

　北九州市では２００３年８月、指定暴力団工藤会系組員の男が経営者が暴力団追放運動に熱心だったクラブ「ぼおるど」に手投げ弾を投げ込み、従業員ら１１人が重軽傷を負う事件があった。０８年９月には福岡県苅田町のトヨタ自動車九州小倉工場にも手投げ弾が投げ込まれていた。

　また、西部ガスが北九州市内で建設中の液化天然ガス受け入れ施設をめぐっては、大手ゼネコンの名前を挙げて工事に参入させないよう迫る脅迫状が届き、このゼネコンの社員が銃撃される事件も起きた。この施設の運営会社には九電も出資している。

　県警はこうした経緯や、手投げ弾が使われたと疑われる手口などから、今回の事件に工藤会が関与している可能性があるとみている。


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ものは考えようですよね。辛い事でもいい方向へ導けるやり方って
あると思います。何事もプラス思考でいきたいのものです。

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