東日本大震災の影響が色濃く残る中、新年度がスタートした。さまざまな形で震災の影響を受けながらも、多くの新人が社会人の仲間入りをした。

　「今も気仙沼にいる祖父母や被災した人を、元気にできるようなガイドになりたい」。宮城県気仙沼市で被災した西條麻理さん（１８）は１日、東京で「はとバス」の入社式に出席し、バスガイドとしての一歩を踏み出した。

　高台の自宅は津波の直撃を免れたが、電気も水もない。衛星電話で会社に無事を伝えることができたのは、震災６日目になってからだった。３月２４日、迎えに来た会社のバスで上京。入社研修は１０日遅れで始めたが、土日返上でなんとか追いついた。今月下旬のデビューをめざし、発声練習や実地研修を積んでいく。

　国土交通省でも自宅が津波の被害を受けて、父親ら家族は避難所暮らしを送っているという岩手県大船渡市出身の清水大貴さん（２２）が１００人を代表してあいさつ。「被災地は悲惨な状況ですが、被災された人たちの心からは復興への強い意志が感じられた。私たち一同、その思いに応えられるよう日々努力を重ね、この国難を乗り切るとともに、日本と国際社会の発展に貢献できるよう全力を尽くす覚悟でございます」と決意を語った。

　全職員の４分の１にあたる約７０人が死亡・行方不明になった岩手県陸前高田市では、１１人の新人職員が仮庁舎の市立学校給食センターで「全力で職務を遂行します」と誓った後、避難所に配る物資の搬入・搬出などにとりかかった。消防署員として採用された残間優貴さん（２２）は津波で家は流され、市内にある母親の実家から登庁した。「何もなくなったこの街をつくっていくのが若い自分たちの仕事。先輩の知識を借り、体をたくさん動かしてみんなのために頑張りたい」。



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「辺りを払う」という慣用句があります。
他を近くによせない。美麗、威厳などで周囲を威圧する様子。
堂々としている様子。
なんかオーラを感じる言葉ですね。

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