支度部屋行き来、付け人を長年…恵那司、顔利く仲介役に
　大相撲の八百長問題で、仲介役とみられる三段目の恵那司（３１、入間川部屋）。日本相撲協会に伝えられた全４６通の「八百長メール」のうち２７通で登場するが、八百長の疑いのある１４人で唯一、番付で十両以上にあたる「関取」になった経験がない。ほかの１３人より大幅に格下の力士がなぜ、八百長のカギを握る存在になったのか。

　恵那司の存在は、力士らの間で有名だったという。「本場所で東西の支度部屋を頻繁に行き来していた」「かなり顔の利く存在だ」。協会関係者らは語る。

　真剣勝負の場である本場所での取組前、関取衆はピリピリして人を寄せ付けない雰囲気を漂わす。だが、恵那司は十両の取組中、支度部屋でそんな関取にも気軽に声をかけ、「今日はどうやって取る？」などとジェスチャー付きで取り口を尋ねるなどしていたという。

　関取衆や付け人が、対戦相手のいる支度部屋に行くのは不文律ながら禁じられている。取組の公正さを保つためだ。だが、幕下以下の力士だと、自分の支度部屋が付け人を務める関取の支度部屋とは異なる場合があり、東西の支度部屋を移動しても不審には思われない。恵那司の地位である三段目は、今回の八百長問題の舞台になった十両との対戦はなく、利害関係もないため、疑惑の目を向けられる十両たちにとっては仲介役として最適な存在だったとみられる。

　恵那司は入門１６年。同じ入間川部屋の関取で２年前に引退した皇司（おう・つかさ）（現・若藤親方）らの付け人を長く務め、自然と力士らの間で顔が広くなった。また恵那司と頻繁にメールをしていた春日錦（現・竹縄親方）、豊桜の２関取とは、巡業先などの土俵上で観客に向かって相撲甚句を披露する中で、親密になった。



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「依依」という熟語があります。
枝のしなやかな様子。離れるに忍びない様子。遠くてぼんやり
みえること。ほのかに見える様子。
情緒があって好きだな〜こういう言葉。

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