放射性物質（放射性同位元素）を使った検査による子どもの過剰被曝（ひばく）問題が発覚した甲府市立甲府病院には２日、検査歴のある子を持つ親が詰めかけた。医師らが被曝量や健康の影響について説明したものの、今後の対応が決まっていないまま、「心配ありません」と繰り返す病院に、親らの不安は消えない。

　５歳児の母親は２日朝、新聞記事を読み、病院に駆け付けた。「子どもに不安そうな表情を悟られないようにした」。原発事故で、放射線や被曝という言葉を知っているからだ。やっと腎臓の病気がほぼ治り、「これで僕の病気、ないよね」と、うれしそうな声を聞いたばかりだった。

　生後まもなく発熱が続き、診断のため検査を数回受けた。放射性物質が体内に入る安全性を尋ねた母親は当時、検査の担当者から「次の日までには排尿して放射性物質は体から出る。Ｘ線より被曝量は微量」と説明を受けたという。

　この母親が２日に病院を訪れた際、医師から検査前後の血液検査結果をもとに「正常値で心配ありません」と聞かされた。しかし被曝の詳しい資料の提供や今後の対応策、調査報告はなかった。母親は「１０年後、２０年後のリスクがある限りこの問題を引きずる」と話す。祖母は「中途半端な説明で納得すると、後で困るかもしれない」とし、改めて患者の家族を集めた説明の場が欲しいという。

ttp://www.asahi.com/national/update/0903/TKY201109020779.html?ref=rss
何をするにしても一生懸命やらないことには意味がないとおもいます。
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