ゆるキャラ官兵衛、リアル黒田武士　大河めざしパレード
　姫路ゆかりの戦国武将・黒田官兵衛を主役にしたＮＨＫ大河ドラマの実現を目指している「播磨の黒田武士顕彰会」（会長＝大塚健洋・姫路独協大教授）がこのほど、兵庫県姫路市本町の大手前通りなどで初の「官兵衛まつり」を開いた。姫路城の観光客らを甲冑（かっちゅう）姿でもてなしている播磨甲冑倶楽部やたつの市の武魂盛隆士隊などの約２０人が、いちょうの散る大手前通りなどを武者姿でパレードした。
【特集】ゆるキャラ
　顕彰会は２００６年に姫路市などの官兵衛ファンが設立した。姫路市、福岡市、大分県中津市などゆかりの自治体などと協力して０８年に「ＮＨＫ大河ドラマ『黒田官兵衛』を誘致する会」（会長＝石見利勝・姫路市長）を発足させて、ＮＨＫに要望書を提出。姫路市では昨年１１月に、大手前通りと本町商店街を結ぶ長さ約４０メートル、幅約４メートルの小道が「官兵衛通り」と名づけられるなど、顕彰ムードが少しずつ高まってきている。

　官兵衛まつりの会場では、「官兵衛汁」と命名された地元産鶏肉と野菜の汁や播磨のご当地バーガーの屋台が並んだ。同会と協力して大河ドラマ化の活動をしている大分県中津市の「豊前国中津黒田武士顕彰会」のメンバーも駆けつけて、同会のキャラクター「あ！官兵衛」が来場者と記念撮影に応じていた。

　播磨の黒田武士顕彰会で広報を担当する元市職員山下博文さん（６６）は「大河ドラマ実現には地元の熱意が重要。通りの愛称や祭り開催などで市民に官兵衛への愛着を浸透させたい」と話していた。


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