放駒理事長、協会改革案の答申を文科相に報告
　日本相撲協会の放駒理事長は１７日、監督官庁の文部科学省を訪れ、「ガバナンスの整備に関する独立委員会」（座長＝奥島孝康・元早大総長）から協会の改革案をまとめた答申を受け取ったことを、高木義明文科相に報告した。高木文科相は「不祥事を出さない体制を一日も早く整備することが、国民の理解をえられることになる」と話し、協会の改革に積極的に取り組むよう求めた。

　答申は、協会の新たな公益法人の認定に向け、理事の半数を外部から招くなどの改革案を提示している。放駒理事長も改革に取り組む考えを示しており、高木文科相は「八百長問題の解決と並行して、しっかりやってもらいたい」と要請。改革の実行には親方衆からの反発も予想されるが、文科省としてまず、実行に向けた行程表をつくるよう協会側に求めた。

　鈴木寛・文科副大臣もこの日の記者会見で、答申について「相撲部屋の在り方などについて、網羅的かつ具体的な処方箋（せん）が盛り込まれており、中身の濃い答申であると評価している。答申をふまえてガバナンス改革を着実に実行してもらいたい」と話した。



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