新入幕有望なのに…若手力士に落胆広がる　本場所中止
　「自分は本当に運が無いですね……」。普段は陽気なブラジル出身の魁聖（かいせい）関（２４）＝本名リカルド・スガノ、友綱部屋＝はため息をついた。

　東十両筆頭だった１月の初場所は８勝７敗で勝ち越し。春場所では同国出身の力士として初めて花形の幕内に上がり、前頭として晴れの土俵に立つことが濃厚だった。思えば新十両となったのも、野球賭博問題でＮＨＫの中継がなかった昨年の名古屋場所だった。

　日系３世。１６歳の時に母国で相撲を始め、入門してからの４年半を死にものぐるいでがんばってきた。それだけに、八百長に憤る。「そんなことをして勝っても楽しくないでしょう。ブラジルの親も心配して『お前のところは大丈夫か』と聞いてきました」

　部屋の兄弟子の大関・魁皇関を「生活のすべてを相撲に捧げている」と尊敬する。その魁皇関と一緒に幕内土俵入りを務めるという夢も先送りになった。「稽古には集中できています。場所があってもなくても一生懸命稽古をするだけです」

　鳴戸部屋の高安関（２０）も、東十両３枚目だった初場所を９勝６敗で勝ち越し、新入幕が有望視されていた一人だ。地元の茨城県土浦市の後援会関係者は「活躍する姿を見たかった」と残念がった。

　茨城県では４月に鉾田市で巡業が開かれる予定だったが、八百長問題の余波でそれも中止に。「その時に後援会を中心に激励する予定だったのに……」。後援会関係者はふだんから携帯電話のメールをやりとりする。高安関は稽古でがんばっている様子などを知らせてくれていたが、問題が明るみに出てからはメールは来ていないという。


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人の感情は儚いものです。いくら思っても祈っても、それが届くかどうか
はわかりません、、。どうしようもない思いの方がほとんどでは
ないでしょうか。あとは自分がどれだけのヴィジョンを持って、
どこまで努力できるかではないでしょうか。



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