浄土真宗本願寺派　辞職した前総長、次の日に再選
　総長らが３日に総辞職した浄土真宗本願寺派（京都市下京区、本山・西本願寺）は４日、臨時宗会を開き、辞職した前総長の橘（たちばな）正信氏（６８）を総長に再選した。都市部での布教の強化などを盛り込んだ、教団の「憲法」にあたる宗法の見直し案を再び提案する方針だ。

　総長は、大谷光真門主（６５）が２〜３人の候補を指名し、宗会議員の投票によって決まる。大谷門主は今回、橘氏のほか、元プロ野球コミッショナーで弁護士の根来（ねごろ）泰周（やすちか）・監正局長（７８）を候補に指名したが、橘氏が支持を多く集めた。

　昨年末、教団の「内閣」にあたる総局が、過疎化などで門徒が減る中、本山と東京・築地別院（築地本願寺）の独立性を高める狙いで宗法の見直し案を提案したが、一部の議員は地方軽視だと批判。総局は修正案を提案したものの、３日、可決が難しいと判断して見直し案を撤回し、総辞職していた。（竹田真志夫）


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