寄付や歌でねむの木学園に接近　詐欺容疑の音楽家
　肢体不自由児の療護施設「ねむの木学園」（静岡県掛川市）園長で俳優の宮城まり子さん（８３）の口座から現金が引き出された事件で、詐欺容疑で逮捕された音楽家広沢憲行容疑者（５７）が、学園に寄付などをして関係を築いていたことが捜査関係者への取材でわかった。広沢容疑者と学園関係法人元職員近藤由美子容疑者（５６）は学園側の口座から計約５億円を引き出したといい、警視庁は、広沢容疑者が資産を目的に学園に入り込んだ疑いがあるとみている。

　捜査２課によると、両容疑者の逮捕容疑は、２００９年８月、宮城さんから承諾を受けていると銀行に偽り、宮城さん名義の口座から約１５００万円を広沢容疑者の口座に移し、詐取したというもの。

　捜査関係者によると、広沢容疑者は０２年１１月ごろから、ねむの木学園と接点を持つようになった。ボランティアと称してイベントに出入りし、クリスマスケーキをプレゼントしたり中古車を寄付したりしたという。学園の子どもたちのために歌を制作し、宮城さん側にＣＤの制作代金を請求したこともあったという。

　こうした過程で広沢容疑者は、宮城さんの側近的立場で、経理や口座管理を任されていた近藤容疑者に接近したと警視庁はみている。

　広沢容疑者は０８年２月ごろから近藤容疑者に現金を引き出すよう依頼。「学園で歌を使うには著作権料が必要」とうその説明をし、和解金名目などで金を払わせていたという。近藤容疑者は約１年後、広沢容疑者の請求内容が虚偽だと気づいたが、「これまでのことを宮城さんに一緒に言いに行こう」と言われ、断れなかったという。

　捜査２課によると、０８年２月〜１０年６月、宮城さん名義など十数の口座から計約５億円が引き出された。そのほとんどを広沢容疑者が使い、「朝比奈圭」の名前で自身がプロデュースした歌手への手当や公演の費用などに充てたという。


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どうにかなると思っても、なかなかできないものです、何事も。
チャンスが巡ってきた時どこまでやれるか！が、
人間の器の大きさなんでしょうかね、、。


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